2017/09


水腎症の症状の現れ方
症状は原疾患によって異なります。小児の水腎症は、先天的な病気が原因で生じるものが大部分です。
尿路が完全閉塞した場合は、腎盂・腎杯内圧が急激に上昇し、被膜が伸展すると、肋骨脊柱角部(ろっこつせきちゅうかくぶ)から側腹部にかけて持続的疼痛が生じます。これに尿路閉塞に伴う尿流の停滞により感染が加われば発熱し、疼痛は激しくなります。一方完全閉塞で徐々に拡張が増強するような場合では、軽い腰部鈍痛か無症状のこともあり、他の病気で医療機関を受診した際や健康診断の際に偶然発見されることもあります。
成人に多い症状は腹痛です。とくに、結石などの嵌頓(かんとん)や凝血塊(ぎょうけつかい)などによる腎盂内圧の急激な上昇がみられる場合には、疝痛(せんつう)(繰り返す強い痛み)をもたらします。
また小児と同様、尿の停滞により尿路感染を起こし、いったん感染すると抗生剤に反応しにくいため、膿腎症(のうじんしょう)に進展してしまうことがあります。

水腎症の検査と診断
超音波、CT検査などで、拡張した腎盂と萎縮し薄くなっている腎実質を証明します。単純X線検査で、尿路結石を証明できることもあります。
排泄性尿路造影では、腫大した腎盂が認められますが、腎機能の低下があれば造影剤が排泄されないので、原因精査のため逆行性腎盂造影が必要になることもあります。